第2回 とり合えず、時事的にミス○ではドーナツ3つがデフォ








「そんなわけで前からだいぶ時間が空いたけど、この会議も2回目なんだよね」

「そうだね。それにしても空き過ぎだよね。手塚が負けたこととか手塚が負けたこととか、むしろ手塚が負けたこととか、
調子に乗って僕の英二にちょっかい掛けてることとか、手塚が負けたこととか、話し合うことはいっぱいあるのにね」

「まぁまぁ、いいじゃないか手塚のことは(どうでも)。試合はウチの真田が勝ったんだし」

「自分のところさえ勝てばいいって言うのかい?幸村。君がそんな小さな人間だったなんて、
手塚のめがねを取ったら目が逆3じゃなかった事位ショックだよ!!!」

「イヤ不二、それこそどうでも良くない?」

「良くないよ滝、何言ってるのさ!!素顔の手塚が撮れた暁には、
新聞部とかに写真横流ししようと思ってたのに‥‥全校生徒で笑い飛ばそうと思ってたのに‥‥。
あんな普通の手塚の写真、呪詛にしか仕えないじゃないか‥‥っつ!!」

「不二‥‥心底悔しい気持ちは分かるけど、泣かないでくれよ。
ウチの柳生もめがね剥ぎ取ったら仁王にそっくりな小賢しい面でガッカリだったし。
後で効率的に面白フェイスを作成する虎の巻をメールで送るから、ね」

「幸村‥‥」

「ただ、ちょっと(?)ばかり筋力が必要になるけど‥‥」

「それなら、僕が氷帝に代々伝わる秘伝の筋力上昇術をメールするよ。
急激に上げることになるから、普通の人間には副作用が強いんだけど、不二なら大丈夫だろう」

「滝‥‥ありがとう二人とも‥‥。手塚の弱みを握った際にはすぐにでも二人に連絡するよ」

「頑張って。精一杯応援するから」

「それでも大変なら、手伝うから。真田が」

「二人とも‥‥僕頑張って手塚を葬り去るよ!!」

「そうだ。でも手塚を葬り去ったらここのサイトの塚菊はどうするの?」

「幸村、君ともあろう者がそんなことを聞くなんて‥‥。もちろん、僕の単独コンテンツになるに決まっているじゃないか。
手塚さえいなくなれば、青学の表の権力も僕のモノになるし‥‥」

「まぁ、ただでさえ、俺たちの出番が少ないからな。
俺を差し置いて真田と仁王が出張りまくってるのも気に喰わないし」

「何か、最近立海だと真田株が急上昇中だってほざいてたらしいしね。管理人が」

「ちょ‥滝それ本当かい?俺を差し置いて」

「確かな筋の情報だよ。たぶん間違いないかな」

「真田の癖に生意気な!!」

「まぁまぁ落ち着きなよ。このサイトがおかしいのは今に始まったことじゃないじゃないか。
普通氷帝を扱ってるならもっと出ててもおかしくない、跡部が出てこないし」

「そうだねー。僕の出番がほぼ無いのが一番おかしいけど、大石とかタカさんとか主人公の越前とか
青学でも出てきてない人間いっぱいいるしね」

「そう考えると、俺はまだいいほうなのかな」

「そうだよ。立海なんかレギュラー全員でよく騒いでるじゃないか」

「そうそう。まぁ氷帝の校風っていうか、日吉の性格的なものもあると思うけど皆でわいわい大騒ぎー何て氷帝じゃいつ上がることか」

「でも、騒げば騒ぐほど奴らのバカップル度が上がるからそこはウザいよ?」

「うちは皆で騒いでも、騒がなくてもウザい万年バカップルだからね。時々部活中でも絞めたくなるよ手塚を」

「我慢してるだけ偉いよ、二人とも。僕なんか部活中でも呪詛が発動したりするし」

「流石に部活中にそこまでは気が回らないからね。呪詛使うにも集中力がいるし。流石だよ滝」

「ありがとう。でも不二なら少し特訓すれば余裕だと思うよ」

「っていうか、二人とも呪詛なんてまだるっこしくない?俺その場で裏拳とか使うけど‥‥」

「幸村はパワーが僕たちの比にならないからね。ウチの樺地ですら余裕でのしちゃうだろうし」

「幸村なら拳だけで、僕たちが呪詛を使うのと同等くらいのダメージを与えられるからね」

「ありがとう二人とも。二人に比べて呪詛を操る力が弱いから自信なくしてたんだけどそう言ってもらうとホントにありがたいよ」

「もっと自信もっていいよ、幸村は。そのパワーに敵う奴なんていないんだから」

「そうだよ、幸村‥‥ってもうこんな時間か。僕この後裕太と約束あるんだけど‥‥」

「時間が経つのは早いからね。じゃあキリもいいしそろそろ今回は解散という事で」

「なら、俺は今から真田と仁王が調子に乗らないように粛清掛けてこようかな」

「頑張って幸村。こういうのは最初が肝心だよ。善は急げって言うしね」

「流石幸村、行動が早くていいね。手塚の件よろしく」


















〈オマケ:後ろのT塚K光君とO足Y士君〉
「手塚、自分爽やかに死亡フラグが立てまくられとるけど大丈夫なん?」

「まぁ、不二が俺を貶めようとするのは何時もの事だからな。油断せずに立ち向かうのも、部長の務めだ」

「でもあの調子やと、色々被害受けてそうやね」

「口で言っているだけだろう。制服や鞄などに変な札を入れていたり、
空き教室で俺の写真に向かって祈っていたりするが特に実質的な被害はないし」

「そうなん?」

「あぁ、不二が妙な儀式をやり始めてから大石が原因不明の高熱を出したり、
怪我をすることが増えたことが心配だが、いくら不二でも大石は呪わないだろうしな」

「(ちゅーかそれ、手塚への呪詛が大石に行っただけの話じゃ‥‥)」

「他の部員が気味悪がるから止めろといっても聞かないし」

「もー王下七武海とかルフィ海賊団でも呼ばな勝てんと違うか」

「王下七武海??ル‥‥フィ??」

「ん?自分ワンピース知らんの?」

「その位知っているに、決まっている。
ワン‐ピース【one-piece】1 上着とスカートとが一続きになった女性・子供服。2 全体が一つの部分で‥‥」

「違うわ!!ワンピース知ってるか言われて、誰がそんな辞書みたいな説明するかい。ジャンプで連載しとる方に決まっとるやろ。
いくら手塚でもこん位知らんと菊丸に時代遅れや言われて振られんで」

「む‥‥それは、困るな」

「よっしゃ、俺がいっちょ手塚のために一肌脱いだろ。家に来いや。まずは単行本から読ませたる!!」

「分かった。よろしく頼む」




手塚がワンピースについて熱心に語るという戦慄の事態に、青学テニス部員が巻き込まれるまで後1週間。
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